システム開発室
システムエンジニア
世界でたった1つのWMSをつくる
「物流を制する者は商売を制す」。現代の競争市場において、物流は単なるサポート業務ではなく、企業の成長を左右する戦略的要素となっています。しかし、検品や格納、出荷といった物流作業の多くが手作業に依存している現状では、企業の競争力を高めることはできません。特に中小企業では、労働力不足が深刻化し、物流機能が維持できなくなるリスクが増大しています。したがって、数年以内に確実に訪れる大規模なデジタル化の波は、物流システム(WMS)に特化している我々にとって大きなビジネスチャンスです。
一方で、単にIT化・DX化を進めれば良いというわけではありません。企業ごとに仕入や販売の方法、市場環境も異なるため、標準化されたパッケージ型のWMSでは企業特有の経営戦略に適応しきれないことが多々あります。
例えば、多くの企業が採用している標準パッケージ型WMSでは、特殊な業務フローや例外対応をシステム化できないことが少なくありません。その結果、「1万アイテムのうち特定の50アイテムだけ、入荷時に人が目視で確認し、手作業で消費期限を入力する」といったアナログ作業は現場に残り続けてしまいます。
このような場合、システム導入後も「特定の50個かどうか」を全アイテムの入庫時に確認する必要があるため、作業負担は何も軽減されていません。それどころか、システムの画面設計やフォントの見づらさによって、確認作業がさらに難しくなる場合もあります。その結果、システム導入が現場スタッフの負担を軽減するどころか、むしろ負担を増やし、労働環境の悪化を招くケースも散見されます。
三協では、こうした現場の課題を根本から解決するために、各企業の製造、仕入れ、販売などの事業戦略に完全に適応した「世界に1つだけのWMS」を提供しています。たとえば、先ほどの「消費期限の手入力」についても、商品マスタに特殊フラグを持たせることで、基幹システムを変更することなく、非効率な確認作業を完全に排除することが可能です。「特定商品の消費期限管理が自動化され、これまで1日5時間費やしていた手作業が完全に不要となりました!」という喜びの声も頂いております。
その他にも、たとえばアパレル、コスメ、雑貨などのピッキング作業において、フロアやエリアごとに優先順位を動的に変更できる仕様にすることで出荷スピードを3倍以上にした実績などもあります。こういった開発ができるのは、物流現場の複雑さを深く理解し、精密なシステム構築ができる物流特化型のエンジニアが揃う三協だからこそです。
優秀な仲間と経験を重ねる中で、
プロフェッショナルとして深みが増していく
当社では、医療機器やコスメ、和雑貨など、約100社に及ぶクライアントを少数精鋭のエンジニアチームで支えています。各メンバーは、要件定義から開発までの実務経験に加え、物流分野での幅広い専門知識を兼ね揃えています。彼らは現場の担当者と密接に対話を重ねながら、新規顧客のシステム開発に加え、既存の物流システム(WMS)にも日々アップデートを加え続けています。
「他社では解決が難しい物流課題を解決する会社」として評価され、三協には他社では解決が難しかった数多くの物流課題が次々と持ち込まれています。私たちのチームは、“複数の国際規格に対応する賞味期限管理”や“通常時の100倍に及ぶイベント販売対応”などの複雑で挑戦的なプロジェクトを通じて、さらなる成長を遂げています。
三協には、「とびっきり優秀な仲間」と共に難易度の高いプロジェクトを解決に導くことで、お互いが成長し合う環境が整っています。当社で経験を積む中で、エンジニアとしての知識と技術はさらに深まり、まるで熟成されたウイスキーのように希少で価値のある存在へと成長していくことでしょう。当社は、その「熟成」を支えるシェリー樽のような存在です。ここで培われる力は、技術革新が進むAI時代でも揺るがない普遍的なスキルとして、さまざまな分野で発揮されることでしょう。
デザインされ尽くしたシステムを作り上げる
机上の空論では、決して良いシステムは生まれない。
三協ではお客様と直接取引を行い、要望を漏れなく詳細に反映しています。これにより、エンジニアが「この仕組みって誰が望んでるの?」といった疑問を抱くことなく、誰のためのシステムかを明確にした状態で、本当に求められる仕組みを構築します。業界特有の「お客様との距離感」からくるフラストレーションを解消し、現場で真に役立つ仕組みを実現しています。
私たちは、すべての開発を一気通貫で行っています。下請けやオフショアに頼らず、細部にまで目が行き届いた妥協のない品質を追求しています。エンジニア自身が物流現場に足を運び、現場担当者と何度も対話を重ねることで、リアルタイムのフィードバックを即座に反映し、改善を繰り返しています。
たとえば、アパレル企業や食品メーカーでは、ラベルシールや送り状の出力速度を2倍に向上させることで、作業の滞りを解消し、1日あたりの処理量を大幅に増加させる成果を上げています。さらに、作業スタッフの手待ち時間をほぼゼロに近づけるなど、現場での使いやすさと生産性を徹底的に高めています。このように最適化されたシステムによって、無駄のないスムーズな作業フローが実現し、現場全体が効率よく稼働する環境を構築しています。
変化する業務 進化するWMS
業務は「生き物」のように変化します。急なプロモーションやセール対応で出荷量が数倍に膨らんだり、新商品の取り扱いでピッキングや保管方法の見直しが必要になったりと、物流現場では柔軟な対応が求められます。このような変化に迅速に対応するためには、物流システム(WMS)の柔軟なカスタマイズが不可欠です。
ダーウィンの進化論にあるように、環境に迅速に適応できるものだけが生き残れます。同様に、業務の変化に対応できないWMSは、作業を支えるどころか、かえって流れを阻む要因となりかねません。たとえば、急なプロモーションで出荷量が急増した場合、「集約ピックの導入」や「特定商品の優先的な引当設定」といった改修が必要です。これを迅速に行えないWMSでは、現場の処理が追いつかず、スタッフに過剰な負担がかかり、生産性が大きく低下するリスクがあります。
私たちは自社完結型の開発体制を整え、WMSに関わるすべてのプロセスを内製化しています。外部委託に頼らず、エンジニアが直接現場に足を運び、現場担当者と対話しながらリアルタイムで改修を繰り返すことで、システムは常に現場の変化に適応しています。
「誤出荷ゼロ」は細部に宿る。
三協のWMSは、ボタンの配置や色、フォントサイズに至るまで、計算し尽くされた設計がなされています。1mm単位の配置や色彩が作業効率や精度に与える影響を見逃さず、認知科学や行動科学に基づいて緻密に計算されたデザインです。この徹底した設計により、誤出荷を限りなくゼロに近づけ、誰もが直感的に操作できるシステムを実現しています。
たとえば、ボタンの配置がわずかに変わるだけで作業スピードが低下し、色彩の選択次第では視認性が損なわれ、ヒューマンエラーが増加することがあります。こうした課題を解決するために、三協ではボタンの位置や色、フォントサイズの組み合わせについて徹底したABテストを実施。その結果、「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」を実現するとともに、1日の出荷効率を平均30%以上向上させるなど、多くの顧客現場で実績を残しています。こうした細部へのこだわりが、物流現場全体の品質と生産性を大きく底上げする鍵となっているのです。
一見シンプルで使いやすい三協のWMSですが、その背後には、エンジニアたちによる数えきれない試行錯誤と緻密な調整が詰まっています。現場の声を丁寧に拾い上げ、操作性を徹底的に追求した結果、物流現場全体の品質と生産性を大幅に底上げするWMSを作り上げました。これは、熟練した職人が細部まで手をかけ、微細な要素を計算し尽くして作り上げる名品に似ています。三協のWMSには、物流現場に新たな価値をもたらすためのエンジニアのこだわりと技術が、隅々にまで注がれています。
目指すのは、「おじいちゃん・おばあちゃん」が
安心して作業できる世界
労働力人口が減少する中で、物流現場は今、多様な人材の力を必要としています――高齢者、子育て中のママ、日本語が不慣れな外国人。彼らの可能性を最大限に引き出すことが、未来の物流を支える鍵となるのです。
しかし、彼らが働くうえで直面する課題もまた明確です。高齢者は、小さなラベルに印刷された細かな文字を読むのに苦労し、複雑な手順を記憶することが難しいこともあります。子育て中のママは、週に数回の短時間勤務では最新の業務情報を把握する余裕がなく、チームとの連携に課題を抱えがちです。また、日本語が不慣れな外国人は、専門用語や微妙なニュアンスを理解するのが難しく、作業ミスを招くリスクを抱えています。
三協のWMSは、このような多様な人材が安心して働くために設計されています。たとえば、納品先ごとに異なる同梱ルールも、必要な情報がリアルタイムでシステム上に表示されるため、すべてを覚えておく必要はありません。次に取るべき行動が画面に色分けされて表示されるため、短時間勤務のスタッフでも迷うことなく自信を持って作業を進められます。さらに、視力に配慮した見やすいフォント、日本語が不慣れな方でも直感的に操作できるデザイン、スキャニング技術を活用した判断負担の軽減など、細部に至るまで徹底的な配慮が施されています。
こうした工夫は現場からも高く評価されています。高齢のスタッフからは、「操作が簡単で、ミスなく仕事ができるようになった」といった喜びの声が寄せられており、システムの効果が実証されています。三協のWMSは、iPhoneのように誰もが直感的に使える設計でありながら、現場の声を取り入れながら進化を遂げる「真に使いやすいシステム」です。それは、物流現場で働くすべての人がその力を信じ、発揮できる未来を支えます。それは単なる効率化ツールではなく、人々の希望を形にする、未来への架け橋なのです。
AI×ビックデータ×最新マテハン
“地に足つけて”物流課題に落とし込む。
物流業界は今、かつてない変革の波に直面しています。少子高齢化による人手不足、賃金高騰、そして顧客の期待値の多様化――これらの課題を乗り越えるため、自動化とデジタル化の推進はもはや不可欠です。しかし、物流倉庫では取り扱う商品の種類や在庫状況に応じた柔軟な対応が求められるため、単純な自動化では限界があります。この複雑な課題に対処するためには、人の判断力とデジタル技術の融合が必要不可欠です。
物流現場では、ビッグデータやAIを駆使して効率的な保管や入出荷作業を実現することがエンジニアの腕の見せ所です。たとえば、AIのディープラーニングで出荷傾向を解析し、最適なロケーション配置を設計することで、ピッキング効率が向上、作業時間が大幅に短縮します。さらに、モンテカルロシミュレーションを活用して、保管スペースの制約や通路のふさがりといったシナリオを想定し、業務効率への影響を事前に予測することで、変動に強い柔軟な動線設計を可能にします。
また、AIを活用した在庫配置の最適化は、配送元の倉庫から顧客までの移動距離に直接影響するため、物流コスト削減に直結する重要な要素です。たとえば、Amazonでは在庫を適材適所に配置することが配送コスト削減のために不可欠であり、同社の最重要課題のひとつとされています。Amazonが配送コスト削減のために在庫配置を最適化しているように、三協のWMSにおいても、複数の物流拠点から出荷をしている顧客についてはAIなどの統計手法を活用して配送拠点から顧客までの配送コストを極小化するシステムを構築しています。
さらに、デジタルピックやDAS(商品の振り分けや仕分けを効率的に行うためのシステム)、自動ソーターといった最新マテハン技術は物流のデジタル化において有効ですが、費用対効果や現場の制約(保管スペースが不足しているなど)から導入が難しい場合も少なくありません。そのため三協では、WMSを活用し、ソフトウェア上で疑似的にこれらの機能を再現する取り組みを行っています。たとえば、タブレット画面に色分けされたロケーション表示や誤操作時のアラームを導入し、デジタルピックやDASの代替機能をWMSで提供しています。また、商品カテゴリごとの仕分けルールを商品マスタに組み込むことで、自動ソーターに匹敵する機能をWMSの機能として実装しています。
三協のエンジニアは、物流現場のリアルな課題を解決する中で、デジタル技術と現場の知見を融合するスキルを磨くことができます。AIやビッグデータの活用から、IoT制御やハードウェア知識まで、物流の未来を支える最前線で専門性を高めることが可能です。三協では、現場で培ったスキルが即戦力となり、エンジニアとしてのキャリアを次のステージへ引き上げる絶好の環境があります。
敬意と誠意をもって接し合うカルチャー
三協では、システム開発を超え、エンジニアがやりがいを感じながら価値を生み出す環境が整っています。一人ひとりが互いにリスペクトし、最高のシステムを生み出すために協力し合う文化が息づいています。年次や役職を超えたオープンな意見交換が日常的に行われ、「お客様のためになるシステム」を目指して自然体で働ける職場です。エンジニアは顧客に「できない理由」を説明することなく、純粋に顧客の求める機能を開発することに全神経を集中できます。
また、エンジニアチームでは毎週の勉強会や共有会を通じて、最前線の技術を学び、チーム全体で知識を共有しています。たとえば、AIを活用したデータ分析でピッキング効率を25%向上させた事例や、SQLのデータチューニングで処理速度を倍増させた実績、リアルタイム処理を用いた配送システムの最適化手法など、実務に直結する内容が豊富です。それに加え、最新のプログラミングフレームワークや技術にも触れる機会が多く、常に新しい知見を得られる環境です。さらに、プログラミング中に気づいた改善点や新たな発見は即座に共有され、チーム全体が進化を続けています。このような環境で、エンジニアは最新技術に触れながら、自身の成長を実感できます。
三協では、敬意と誠意に満ちた文化の中で、リラックスしながらスキルを磨き、時代の進化に対応した成長を続けることができます。ここで得られる経験は、次世代のエンジニアとしての未来を切り拓く大きな一歩となるでしょう。エンジニアとしての可能性を広げ、新たな挑戦を共に始めませんか?
社員インタビュー
INTERVIEW
大手IT企業から転職
2018年入社 システム開発室
前職は大手SIerでSEとして協力会社のマネジメントやリーダー業務を担当していました。上流から全体を見渡せる仕事ではありましたが、システムの開発にあたってやりとりするのは、顧客の情報システム部の担当者がほとんどでした。業務の流れが見渡せ、現場の声が聞きやすい社内SEとして仕事がしたいと転職を決意。三協を選んだのは、上司の人柄と仕事内容、また社内SEが会社にとって不可欠な存在となっているところに魅力を感じたからです。
入社当初から大切にしているのは、何でもやってみるという姿勢。裁量が大きく、お客様や自社の倉庫スタッフから相談を受ける機会も多いので、より現場に沿ったシステムを実現するための提案を積極的に行っています。お客様からの「助かったよ」「ありがとう」という反応を直に得られること、業務がスムーズに進んでいる様子を実際に目にできることは、前職との大きな違いですね。
その他にも、前職ではお客様の都合に合わせて徹夜や深夜残業が当たり前でしたが、今は自分のペースで仕事を進められます。もちろん責任は伴いますが、今まで味わったことのないやりがいを感じることも少なくありません。
三協では、だれもがビジネスの種や面白いアイデアを考えています。伸び伸びと活躍できるので、新しいチャレンジがしたい人にぴったりな環境ですよ。
募集要項
募集職種 | 社内システムエンジニア |
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雇用形態 | 正社員 ※契約期間の定めなし ※試用期間あり/3ヵ月(試用期間中の勤務条件変更なし) |
仕事内容 | 「現場目線」をモットーとした自社開発の倉庫管理システムの開発・改修 ※お客様や現場のニーズをお聞きいただき、要件定義、基本設計、プログラミング、保守・運用等、幅広く携わっていただきます。 ※100%直取引かつ自社内開発の環境です。 ※現場の声が直接聞けて、上流から下流まで一貫したシステム開発を担っていただける環境です。 ※自ら考え、行動できる方にピッタリの職場です。 |
応募資格・要件 | 学歴・年齢・男女不問 【使用言語】C#.NET, SQL, Javascript, HTML。保守業務でVB6, VBA, PHPなども使用 ※社内外の折衝がある為、コミュニケーション能力、受け身ではなく、積極的に意見やアイデアを発信する能力が必要とされます。 【必須】システム関連のご経験をお持ちの方 【尚可】Webサービス、倉庫管理システム、受発注システムの開発経験 ※上記、いずれの言語も使用経験をお持ちでなくても結構です。 資格/第一種運転免許普通自動車 必須(各営業所での打ち合わせなどの移動のため) |
配属先・勤務地 | 株式会社三協 本社 システム開発室 大阪府東大阪市今米1-15-11 ※近鉄けいはんな線「吉田駅」徒歩7分 →アクセス |
給与・諸手当 |
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昇給 | 5月 |
賞与実績 | 年2回 2.5ヶ月分(前年度実績) |
就業時間 | 9:00~18:00(昼休憩60分) 所定労働時/8時間 |
休日・休暇 | 基本休暇/年間123日(土、日、祝、夏季3日、年末年始5日) 有給休暇/10日~(入社半年経過後から) |
福利厚生 | 研究図書費支援、各種資格取得支援、健康診断(年1回) |
社会保険 | 健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険 |
選考内容
面接回数 | 2回(筆記試験あり) |
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採用人数 | 1人 |
応募方法
応募方法 | ご応募の際は、下記まで書類をご送付ください。
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