魔女狩りでは誤出荷は減らせない
こんにちは。
株式会社三協の山田です。
本日も無事に全ての出荷を終えることができました。
土曜日・日曜日・祝日なども配送可能な物流センターにはまだ空きがございます。土日祝日の出荷で悩んでいるお客様はお気軽にご相談ください。
今日のメルマガは、
「魔女狩りでは誤出荷は減らせない」についてです。
魔女狩りは組織を崩壊させる
私たち三協は、「誤出荷ゼロ・在庫差異ゼロ」の実現を掲げ、日々の現場改善に全力で取り組んでいます。
もちろん、誤出荷が一切発生しないと言い切れるわけではありません。
ありがたいことに、長年にわたって一度の誤出荷もないお客様も多数いらっしゃいますが、データのご提供が難しいお客様など、極めて稀に出荷ミスが発生することもあります。
そのような場合、当社でまず行うのは 徹底した原因の究明です。
「業務の進め方はルール通りだったか」
「出荷指示やそのときの社内体制にイレギュラーはなかったか」 など
ひとつひとつ丁寧に紐解いていきます。
ただし、この「原因究明」の姿勢を間違えてしまえば、現場は一気に崩壊へと向かいます。「誰が間違えたのか?」そんな問いが先に立ち、
「ミス=悪」とされる空気が広がれば、それは魔女狩りの始まりです。
仮にミスをしてしまったとして、それを責める文化が生まれてしまえば、
やがてスタッフは「間違いを隠す」ようになります。
報告は上がらず、兆しは見逃され、改善は止まり、物流は静かに壊れていくでしょう。
だからこそ、三協が大切にしているのは、
ミスの芽を誰もが気軽に報告できる「文化」づくりです。
航空業界には「エラーレポート」、医療業界には「インシデントレポート」という仕組みがあります。
人命を預かる業界と同じように、物流の現場にも、こうした「仕組みの改善」を前提とした考え方が不可欠です。
たとえば、ピッキングミスの背後には、こんな事情があるかもしれません
・作業場が暗く、確認しづらい
・ロケーション表示がわかりにくい
・帳票が複数枚にわたっており、一部の指示を見逃しやすい
・商品が見つけにくい置かれ方をしている
・商品が決まったロケーションと異なる場所に置かれている
・急な依頼で作業者に余裕がない時が多い
・特定の出荷先でシステムが対応していない
当社では、300人の物流スタッフが“現場に根ざした視点”で、
日々、「小さな違和感」や「気づき」を共有しています。
すべてが物流に精通した自社雇用スタッフだからこそ、
作業導線のムリや、ルールと現場の微妙なズレといった“違和感”を
的確に捉え、 改善案として日々フィードバックしています。
私たちは、現場から寄せられた「小さな違和感」や「気づき」を拾い上げ、
余すことなく“物流オペレーションの改善”や“システム設計”
に反映させてきました。
この地道な積み重ねこそが、56年にわたり築き上げてきた
「誤出荷ゼロ・在庫差異ゼロ」という体制の原動力となっています。
物流に関するご相談がございましたら、ぜひ一度ご連絡ください。
また、当社では月1回の倉庫見学会を開催しております。実際の物流現場をご覧いただくことで、多くの参考になる情報を得られるはずです。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。