ロケーション管理の意味を科学的に考察する
こんにちは。
株式会社三協の山田です。
日曜日の雨は嫌ですね。
皆さまはどこかお出かけにいかれたでしょうか?
私は社員の方に頂戴した義理チョコのお返しをホワイトデーに返すのを忘れてしまい、何か良さげなものはないかと物色しておりました。
なんか捻りの効いたものを渡したいとか思うのですが、
なかなか難しいですよね・・・
本日も無事に全ての出荷を終えることができました。
スタッフの皆様に感謝申し上げます。
365日配送可能な物流センターにはまだ空きがございますので土日祝日の出荷で悩んでいるお客様はお気軽にご相談ください。
今日のメルマガは、
「ロケーション管理の意味を科学的に考察する」についてです。
ロケーション管理は自然なダブルチェックになる
誤出荷や在庫差異が止まらないというお客様の話を聞いていてよくあるのが、
「ロケーション管理が出来ていない」という問題です。
ロケーション管理が徹底されていないというケースもありますが、
そもそもロケーション管理自体を導入していないということもあります。
そもそも論ですが、
なぜロケーション管理をするのでしょうか?
ロケーション管理のメリットは色々ありますが特に大きいのは、
「ピッキングのミスが減る」と言われています。
私は これは本質ではないと考えています。
確かに、ロケーション番号を割り当てることで、
その商品が分からない人でもそのロケーションに行って、
正しい商品を取ることができるため、結果としてピッキングミスが減ります。
ただ、これは1つの側面に過ぎません。
ではロケーション管理の本当のメリットとは何でしょうか?
それは、、
ダブルチェックが“全ての作業”に対して、、
“自動的に”実行されること
です。
「こいつはいきなり何をワケのわからんことを言ってるんだ」
と思われるかもしれません。
具体例を交えてお話します。
もし、「A-6」というロケーションに品番「XXX」が保管されているとします。
そのときに、ピッキング者が間違えて「B-6」というロケーションに行ってしまったら、違う品番(たとえば「YYY」)が入っているため、間違いに気づきます。
「A-6に行かないと駄目なのに、B-6に来てしまった」
というヒューマンエラーに自然に気づきます。
つまり、
ロケーション管理をしていれば、
「A-6」と「B-6」を見間違えて、
さらに、「XXX」と「YYY」を見間違えるという
2つの異なるエラーを重ねないとピッキングミスが理論的に行えないのです。
これはピッキングだけのダブルチェックにとどまりません。
もし、「A-6」という正しいロケーションに来たにもかかわらず、
品番「YYY」が入っていたらどうでしょうか?
当然、ピッキングミスにも気付きますが、
同時に、、、、入庫者の入庫作業のダブルチェックにもなります。
すなわち、入庫者がロケーション「B-6」に入れるべき品番「YYY」を、
ロケーション「A-6」に間違って入庫してしまったというエラーを発見するダブルチェックにも繋がります。
ピッキング者や入庫者がそれぞれの作業において、
「自分自身で意識しなさい」
「注意してダブルチェックをしなさい」
というのが世の中的には正しいとされています。
でも自分で同じ作業を注意して再確認しても、
ヒューマンエラーは止まりません。
商品の品番をしっかり見るという行為を2回、3回やったところで
そのダブルチェックにあまり意味はないのです。
それであれば、
「ロケーション番号を見る」と「品番を確認する」
という2つの異なる業務を通して、
自然なダブルチェックが掛かるということが、
最も効率よく品質を維持するための最適解となります。
ロケーション管理という当たり前の言葉でもその本質を考えていくとなかなか奥深いものであると感じませんか?
その企業の取り扱う商材や戦略によって、
効率的なロケーション設定も当然異なります。
なるべく詳しくお伝えしたいと思っていたらもうこんな遅い時間になってしまいましたね。日曜日の夜に申し訳ございません。
物流に関するご相談がございましたら、ぜひ一度ご連絡ください。
また、当社では月1回の倉庫見学会を開催しております。実際の物流現場をご覧いただくことで、多くの参考になる情報を得られるはずです。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。