社内で物流人材の育てるために今日からできること

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

実は私、幻冬舎より2冊ほど倉庫管理の書籍を出しておりまして。
「誤出荷ゼロ! 自社倉庫管理術」
「EC物流改善メソッド」
私の40年間の倉庫管理のノウハウを綺麗な一般論ではなく、実務ベースのリアルな考え方をお伝えしておりますので気になる方はどうぞ。

さて今日のメルマガですが、 社内での物流人材の育て方というお話をしたいと思います。
こういう仕事をしていて、「アウトソーシングも悪くないけど、自分らで物流やりたいねん」と言う声をちらほら頂きます。
一方で、物流に精通したスタッフが雇えない、教育できないというお悩み
いや、分かります・・・
物流人材の採用ってほんと難しいですよね。

しかもせっかく広告を使って雇えたと思っても、 営業サイド、工場サイド、調達サイドなどとの連携で上手くいかず、 しわ寄せが物流に来てしまい、疲弊から退職したり・・・

そこで今回は、 「社内での物流人材の育て方」 について、お話をさせていただきます。

「倉庫管理くらい誰でもできるでしょ?」という圧倒的な誤解

欧米で経営者にアンケートを取ったところ、約2割の経営者が「経営の最重要項目が物流である」いう回答をしてます。

そのため、役員クラスにはほぼ必ず物流出身の人材がいると言われています。
一方で日本は、優秀な方は営業や企画と言った花形ポジションにアサインされ、どちらかというと結果を出せなかった人に「倉庫番くらいできるでしょ」という文脈で使われることが決して少なくありません。
倉庫管理を40年以上を一生懸命している私からすれば非常に悲しい現実ではありますが・・・
近年はユニクロさんやビームスさんなど、機動的な物流管理が営業戦略上欠かせないという風潮も出ており、上記の考え方はだいぶ緩やかにはなっていますが、まだまだ「倉庫管理なんで簡単でしょ?」という考えをされている経営者の方は少なくないと実感しています。
物流人材を育て、機動的な倉庫管理を実現するにはエース級の人材を2~3年物流現場に投入することが一番の近道です。
なぜならば、その企業の業種・業態・アイテム数・販売施策などによって、 効率的な倉庫管理方法は企業ごとに必ず異なるからです。
私は現場一筋で42年間やってまして、今でもお客様の物流構築支援をスタッフと侃々諤々で作り込んでおりますが、これまでただの1社たりとも同じ倉庫管理フローを流用するということはありませんでした。

たとえば同じ化粧品メーカーというポジションでも、製造に関する考え方の違い、使用している販売管理システムの違い、扱っているSKU数や卸先の違い、返品に対する考え方の違いなどなど、物流フローが全くと言ってよいほど変わるのがこの仕事のものすごく面白いところです。

まるで完全オーダーメイドの注文住宅のようだといつも感じております。
「荷姿やSKU数に合わせたロケーション番号の決め方」
「入出荷の頻度と保管効率を勘案したロケーション区分」
「卸先ごとに異なる帳票類や納品ルールをどうやって落とし込むか」
「EC在庫と卸在庫の区分管理」などなど、、

エース級の人材が、営業、仕入、製造、システム、物流などの部門情報を集約させながら、全体最適へ地道なライ&エラーを繰り返すことによってのみ、高度な物流人材が育つことになります。
とはいえ、試行錯誤するといっても、「具体的にどのオペレーションから手をつけたら良いのか分からない」という企業様も多いのではないでしょうか。
そんな時には、上記で紹介した書籍や弊社のホームページをぜひ参考にしてください。また、倉庫見学会も開催しておりますので、興味がある方はぜひ足を運んでみてください。現地で多くの参考になる情報を得られるはずです。

誤出荷・在庫差異・未出荷でお悩みの企業様!

いかがでしたでしょうか。弊社は創業から56年の歳月をかけて様々な仕組みやシステム開発を行っています。足元では約90社のお客様の物流に関するお手伝いをしておりますが、誤出荷ゼロ・在庫差異ゼロ・未出荷ゼロを安定して実現しております。 是非一度、誤出荷0・在庫差異0・未出荷0を達成し続けている三協の倉庫見学会(無料)へお越しください。 実際に三協で使用されている「WMSのカスタマイズ事例」「システム画面」に加え、働いているスタッフのリアルな表情や働き方などもぜひご覧ください。 物流改善へお力添えも出来ると思います。「もっと具体例を…」「自分たちに当てはめると…」など気になることがあれば、是非とも無料の倉庫見学会にてご意見いただければ幸いです。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。