台風7号に学ぶ「リアルタイムで在庫が分かること」の大切さ

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

では、さっそく今週のメルマガです。
台風7号が直撃していることもあり、14日、15日と様々な交通規制が出ています。特に飛行機の欠航が多く出ており、中部地方や関西地方では大きな影響が発生しているようです。
かくいう私も、予約していた飛行機が欠航になったため、予定を大幅に変えてなんとか関西に戻ってまいりました。
実は、その中で奇妙な体験をしました。
激戦のなか、キャンセルが出た瞬間によくやく乗れた飛行機で、 なぜか「空席がパラパラとあった」ことです。

こんなに欲しい人がリアルタイムで沢山いるのに、空席が存在しているなんてもったいない・・・そのチケットで帰宅できた人が何人いただろう・・・
理由を自分なりに調べてみましたが、いくつかの要因があるようです。
・システム連携が不完全であり、キャンセルがすぐに反映されていない
・申し込みをしてから後で払い込む決済の場合、猶予期間が1日あったりするため、リスクヘッジで申し込みをする人が直前までキャンセル手続きをしない(もしくはし忘れる)
・システムの手続きが煩雑なため、仮予約できているのに購入者がその事実に気付かずに別のチケットを購入してしまう。
などなど、、

すなわち「購入可能な航空チケットの正しい在庫数」が リアルタイムで分からないということが一番の問題です。
そこで今回は、 「在庫情報がリアルタイムに把握できていることのメリットとその難しさ」について、お話をさせていただきます。

リアルタイムで在庫が分かれば、機会損失は発生しない

リアルタイムで在庫が把握できることは、 非常にたくさんのメリットがあります。
これは航空チケットのような無形商材だけではなく、化粧品やアパレルなどの有形商材であっても同様です。
最も大きなメリットは、「購入する側が安心できる」ことです。
「あとどれくらい在庫として存在するのか」
「キャンセル待ちに流れてくる可能性が高い未入金のチケット枚数」
などが定量的に提示されれば、ユーザー側も今購入するべきか、待つべきかどうかの判断もしやすくなるでしょう。
さらに、上記のようなヘルプデスク宛ての問い合わせに対応する時間も大幅に短縮することができます。
その他のメリットとして、「最後の1枚まで売り切る可能性が上昇する」ことです。
前述のとおり、チケットの場合は「未入金の仮予約」のようなステータスが多いため、そのチケットが最終的には自動キャンセルで売れ残ってしまうということも散見されます。
しかしながら、その取り置き分をリアルタイムで把握し、実態としての在庫を見える化することができれば、最後の1枚までお客様へ売り切ることが可能となります。

これは、飛行機のチケットだけではなく、 アパレルやコスメ用品などの有形商材でも同様です。
・営業担当の取り置き
・販売店からの返品、エンドユーザーからの返品や長期不在
・サンプル用として出荷
など、「販売可能な在庫」が正確に把握できなくなる要因はいくらでも存在します。

また、これらの業務は複数の販売カート(楽天、アマゾン、Yahoo!など) や、基幹システム(生産管理システムや販売管理システム)を介して行われます。
したがって、システムの互換性や連携タイミングなどによっても、 厳密な「販売可能な在庫」を把握することは至難の業となります。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。