ダブルチェックに実効性を持たせる方法

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

では、さっそく今週のメルマガです。
先週も申し上げ増ましたが、 三協では、「人の注意力に依存したダブルチェック」というものを基本的に信頼していません。
特にダブルチェックが機能しにくいケースは前回もお話した、 商品「123456」をピッキングするところを誤って「123546」をピッキングしてしまう場合です。
検品者を別に用意していたとしても、 かなり高い確率で見逃すことでしょう。
なぜならば、普通に商品をピッキングした場合、基本的に99%以上の確率でその商品は正しいからです。
たまたま間違っていた1%の商品名やJANコードが似通っていた場合、ダブルチェックはほぼ機能しません。

そこで今回は、 「ダブルチェックに意味を持たせる方法」 について、お話をさせていただきます。

アナログ管理とデジタル制御の最適解は実現できる

全ての商品にバーコートが付されていたら話はシンプルかもしれませんが、 「一部商品にバーコートがない」 「ノベルティや付属品にはバーコートがつけられない」など、現実はそう単純ではありません。
バーコートがついていない商品を扱う場合、バーコートをスキャンすることができないため、どうしても目検によるダブルチェックが発生します。
ではどうやって、そのダブルチェックに実効性を持たせることができるでしょうか。
ひとつの方法として、疑似的なバーコートを生成することです。
例えば、同梱するチラシの種類が多い場合、 ピッキング担当者が間違って選んでしまう可能性があります。
この場合、別の検品者が“疑似的なバーコートが記載されたカード”をスキャンすることによって、注意力に依存しない独立した検品となるため、意味のあるダブルチェックとなります。
しかしながらこれだけでは、不十分です。
ピックされた「現物(チラシ)」が正しい前提で、 「バーコート入りのカード」を機械的にスキャンしてしまえば、 まちがったチラシが同梱されてしまいます。
すなわち、 「現物(チラシ)と同じカードを検品者が探し、それをスキャン」 という仕組みにすることで、意味のあるダブルチェックになります。

つまり、意味のあるダブルチェックを施すには、(1)可能な限りデジタル制御を進めつつ(2)アナログ的な仕組みで補完することが重要です。
また、「JANのないアイテム数が多く検品場所でのダブルチェックが難しい」 というケースでも、倉庫管理システムの拡張とロケーション管理によって解決できます。

このあたりの具体的なシステム構築方法や同様の事例について知りたいという企業様はお気軽にお問い合わせください。

誤出荷・在庫差異・未出荷でお悩みの企業様!

いかがでしたでしょうか。弊社は創業から56年の歳月をかけて様々な仕組みやシステム開発を行っています。足元では約90社のお客様の物流に関するお手伝いをしておりますが、誤出荷ゼロ・在庫差異ゼロ・未出荷ゼロを安定して実現しております。 是非一度、誤出荷0・在庫差異0・未出荷0を達成し続けている三協の倉庫見学会(無料)へお越しください。 実際に三協で使用されている「WMSのカスタマイズ事例」「システム画面」に加え、働いているスタッフのリアルな表情や働き方などもぜひご覧ください。 物流改善へお力添えも出来ると思います。「もっと具体例を…」「自分たちに当てはめると…」など気になることがあれば、是非とも無料の倉庫見学会にてご意見いただければ幸いです。

【無料】倉庫見学会開催中!
メールマガジンのご登録はこちら

記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。