失敗しない物流アウトソーシング先の選び方

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

では、さっそく今週のメルマガです。
三協では1か月に30件弱のお問い合わせを頂戴しますが、 「自社物流」と「アウトソーシング中」で半々くらいです。

つまり、 プロの物流会社にお仕事をお願いしているのに、 結果上手くいかず、アウトソーシング先を変えたいと願う荷主様が半分いらっしゃることを表しています。
物流を変えた場合、 仕入先や販売先への通知もいりますし、 何日間かは物流を止める必要があります。
物流システムが変わることによるデータ連携の問題や、 運送会社との絡みも考慮すると、 物流を変更するには手間暇が掛かります。
それにもかかわらず、 アウトソーシング先を変えるという決断をしなければならない背景には、
「誤出荷が止まらない」
「在庫管理が上手くいかない」
「出荷に制限が掛かっている」
など、いくつかの問題が顕在化していることがあげられます。

繰り返しになりますが、 アウトソーシング先を変えるには負荷が掛かるため、 丁寧に選定することが大切です。

そこで今回は、 「失敗しない物流アウトソーシング先の選び方」について、 お話をさせていただきます。

営業担当者のヒアリング不足が倉庫管理のミスを引き起こす

物流アウトソーシングが上手くいかない理由のうち、最も多いのが営業担当のヒアリング不足です。

具体例をあげて説明します。
たとえば、私たちがアウトソーシング先の物流現場を訪問したり、 動画や写真を拝見すると、 「ロット管理が必要なのに、1つのロケーション内で一緒に保管している」という場合が頻繁にあります。
そのままでは異なるロットの商品が混ざってしまうため、 物理的にロケーション内で仕切りをいれていたり、ロットごとに付箋を貼って管理したり、後ろの方に新しいロット商材を置くという個別ルールを作ったりします。

そのようなやり方をしていれば、
・保管効率やピッキング効率の悪化、
・付箋の貼り間違い・読み間違いによる誤ピッキング
・運用ルールの複雑化による業務属人化の誘発 など、
様々な問題が将来的に発生します。

そのような問題を事前に防ぐのが、営業マンのヒアリング力です。
営業マンが精緻にヒアリングをしていれば、 「ロット管理が必要なアイテムの比率やロットを考慮したSKU数」 「納品先によってロット管理の程度は異なるか」 「ロット情報は基幹システムから流用できるか、物流側で入力が必要か」 など、
適切な情報を取得することによって、 理想的な物流を構築することができます。
繰り返しになりますが、 物流アウトソーシング先の選定において、 営業マンのヒアリング力は不可欠です。
たとえば、【化粧品】と【日用品やアパレルなど他業界】で適切な倉庫管理の方法が異なるのは言うまでもありませんが、、

仮に同じ化粧品業界であっても、
・業態の違い(メーカー、問屋、小売)
・使用している販売管理システム・受注管理システムなど
・仕入先の数
・リピートの種類
・SKU数
・ECモールの数
・販売先の納入条件
などなど、最適な倉庫管理の仕組みは、企業ごとにすべて異なります。

したがって、営業マンのヒアリングが出来ていなければ、 上記の情報を考慮せずに、安易な物流提案をした結果、 恐ろしいほどまでに、誤出荷や在庫差異が止まらないといった負のスパイラルに陥ってしまうことになります。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。