「柔軟な物流対応」と「作業の標準化」を両立させる方法
こんにちは。
株式会社三協の山田です。
では、さっそく今週のメルマガです。
三協では業務の属人性を排除するため、
「その日に入社した人でも間違えずに作業できるようにしておくこと」
を徹底しています。
その内容について、企業様とお話をしていると、以下のような「指摘」を頂戴することがあります。
業務を標準化するということは、柔軟な個別対応をせずに、
全て物流側のやりやすいように業務を行うだけではないのか?
確かに、納入先やユーザーの属性に応じた個別対応が難しいため、
このパターンでしか入出荷の対応をしないという物流会社も少なくありません。
しかし、三協のいう「標準化」とは、
・納入企業ごとに梱包のやり方を変える
・ユーザーの購入履歴に応じて同梱チラシやメッセージカードを変える
上記のような柔軟な物流をしながらも、
実際の作業としては標準化されている状況を作っています。
今回は、
「柔軟な物流対応」と「作業の標準化」を両立させる方法について、
お話をさせていただきます。
デジタル制御をおこなうことで作業者が間違えたくても間違えない業務になる
私たちは現在約90社様の倉庫管理の代行やコンサルティングをさせていただいております。その中には、医薬品・医療機器・コスメ・精密機器・お菓子など多様な業種・業態のお客様がいらっしゃいます。
その中で、1社たりとも物流業務の方法が全く同じという企業はいらっしゃいません。
たとえば返品という業務をとっても、やり方は様々です
・通常の店舗返品はタグを付け替えてすぐにECで売りたい
・今回の返品はセール販売するのでタグの付け替えが必要
・入庫作業をするまにセットを組んで、セット商品として入庫して欲しい
・店舗ごとに返品予定と返品実績の差分をデータとして作って欲しい
・EC返品については、実績データを所定のフォーマットで作って欲しい
上記のように、同じ返品でも
「店舗からの返品かEC販売の返品か」
「返品物の入荷予定があるかないか」
「返品実績のデータをどのようなフォーマットで必要か」
「商品が品番単位でまとまっているかバラバラで来るか」などなど、
色んな諸条件や販売先の都合や慣習によって、
1つの企業でも効率的な返品作業のやり方は業務によって変わります。
「じゃあ結局それぞれの返品方法を熟練スタッフがパターンを覚えてマニュアルを見ながらやるしかないじゃないか」という声が聞こえてきそうですが、
そんなことはありません。
前述の様々なパターンの異なる返品作業を実現させつつ、
標準化を実現するための方法がシステム制御です。
「A店舗からの返品はすぐにECで売るものだから早く入庫する」
「B店舗からの返品はセール対象なのでタグの付け替え作業をして入庫する」
上記のようなことを人が判断していればその内容を知識として知っていないと作業ができないため、業務が属人化する温床となります。
では倉庫管理システムの返品機能を使えばどうなるのでしょうか。
たとえば、商品をスキャンするとすぐに入庫が必要なものはロケーション番号が出ますので格納します。セール用のタグ付けが必要なものは「タグ付けが必要」という画面に変わります。
すなわち作業者の業務としては、
「商品をスキャンして、そのパソコン画面に表示された内容の作業を行う」
という非常にシンプルで標準化された作業内容になります。
このように様々な返品パターンを倉庫管理システムの中にマスタや条件フラグとして持たせておくことによって、どのようなパターンの返品であっても人間が考えることなく、思い出すことなく、画面にしたがって作業することが可能です。
作業者が間違えたくても間違えられないのに、
「複雑で柔軟な対応をしてもらえた」と企業様から喜ばれるような物流が
私たち三協が大切にしていることです。
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