今日は5人で明日は50人が作業する物流センターの作り方

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

では、さっそく今週のメルマガです。
昨日からゴールデンウイーク(GW)という企業様もいらっしゃいますが、 GWの前後というのはとにかく「出荷波動が大きくなるタイミング」です。

店舗向けであれば、GW分の販売も見込んでGW前にまとまった出荷となりますし、EC販売であれば、売れ行き次第ではGW明けにかなりまとまった出荷となります。
GWなどの季節要因以外でも、 楽天スーパーセールや母の日セールなどのセール期間中、 テレビ、雑誌、SNSなどで取り上げられて出荷数が急激に増加するなど、 出荷数が急激に膨れ上がるケースが少なくありません。

一方で物流業務(梱包ルールや検品ルールなど)はその企業ごとに固有のオペレーション方法で運用しており、一朝一夕で覚えることが難しいことがほとんどです。
会社によっては、すべての物流業務をひととおり覚えるまで最低でも入社してから3~6か月は掛かるというケースもあります。
つまり、忙しいタイミングを短期の派遣スタッフで乗り切るということが難しく、「作業を熟知している固定のスタッフや知識のある他部署からの応援スタッフが長時間の残業や休みを返上して働くことでなんとか繁忙期を乗り切る」 ということが散見されます。
昔はそういった”責任感のある方の頑張り”でなんとかなっていたかもしれませんが、時代や若い方の考え方は確実に変わっており、このようなやり方を続けていると、確実に優秀な社員は去っていきます。
繁忙期、通常期、閑散期に関わらず、 特定のスタッフに不平や不満が発生しないオペレーション体制を構築することは必要不可欠です。

そこで今回は、 「今日は5人で明日は50人が作業する物流センターの作り方」ということについて、お話をさせていただきます。

極限まで単純化・標準化された倉庫管理ならば、100倍の出荷波動でも恐れるに足らず

三協では、約90社の企業様の物流アウトソーシングをさせていただいておりますが、「繁閑差が10倍以上」というのは少なくありません。化粧品の展示会販売や越境ECでのセール販売時には、通常の100倍程度の出荷量となることもあります。

そのような場合、三協の物流センターでは、 今日は【5人】で作業をしていた場所で次の日に【50人】が作業するということも頻繁にあります。
一方で、5人と50人では 一人が使える「作業スペース」や「タブレット端末の台数」 などが劇的に変わるため、 ストレスなく高品質で生産性の高い物流作業をするためには、 業務が「単純化・標準化」されている必要があります。

また、「単純化・標準化」が徹底されていれば、 その日に入社したスタッフであっても即戦力に変わります。
つまり、簡単なレクチャーをおこなえば、 社員がその場で監視しなくとも、 高品質の作業をアルバイトスタッフだけで完結できるようになります。

三協のアルバイトスタッフはの中には、
「週1回しか働けない」
「子供が小さいので午前中しか働けない」
「子供が熱を出したらすぐに帰らないといけない」
このようなスタッフさんが大勢います。
ですが、このような方々であっても、 熟練スタッフと同じ物流精度で作業することが可能なため、 たとえ1日1時間しか働けなかったとしても お世辞抜きでとても大切な戦力となります。

このように、 作業の単純化・標準化を突き詰めることで 入社初日でも熟練者と同じように作業可能な体制を構築することで、 採用の難易度や教育コストがグッと下がるとともに 特定のスタッフに残業が偏るということもなくなります。

「知識のある注意力が高い人しか作業ができない」
「マニュアルにはない特定の数人しか知らない作業ルールがある」
「業務のルールがよく変わるので注意しなくてはいけない」
上記にあてはまっていれば『要注意』です。
「単純化・標準化」をスピーディに進めないと、 物流品質の悪化やスタッフの離職などの問題が発生する可能性が高いと言えます。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。