休みの日に一切の物流ストレスから解放される

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

では、さっそく今週のメルマガです。
コロナウイルスも落ち着きを取り戻し、都内の百貨店や商業施設などを中心にのコロナ前の売り上げを超える勢いを取り戻しつつあります。
一方で、Amazonや楽天のようなインターネットで消費するというユーザーの消費行動が一気に変化するとは考えにくく、やはりEC販売は今後も堅調に推移することが予想されます。
皆様もご存じの通り、EC対応はBtoBの物流(商業施設向けの物流)と比べて物流が小口多頻度化するため、細やかな物流ノウハウが求められるようになります。
また、あらかじめ出荷スケジュールが分かっているBtoB物流とは異なり、 EC販売はセールやイベントなどで蓋を開けてみないと売れ行きがまったく読めないため、当日にならないと出荷スケジュールが組めません。
すなわち、事前の準備がしづらいため、EC物流の難易度は高くなります。

休みの日に一切の物流ストレスから解放される EC物流において、仮に出荷ミスや送り先の間違いが発生してしまった場合、 個人情報や決済情報の漏洩も絡まるとかなり大きなクレームとなります。
しかも、間に小売店が入っているBtoB物流と異なり、 EC物流では、クレームは全て販売店が対応し、解決する必要があります。
弊社のお客様でも、セールやイベント時などにどうしても出荷精度や事前の検品精度が落ちてしまい、販売後のクレーム対応が発生するという声をよくお聞きします。
「休日のたびに出荷ミスなどのクレームが来ないか憂鬱になる」
「クレームや対応しているスタッフが辞めてしまわないか心配」
誠実で一生懸命な経営者様や管理者様ほど、上記のような悩みを抱えていらっしゃる方は少なくありません。

そこで今回は、 「休みの日に一切の物流ストレスから解放される方法」について、お話をさせていただきます。

休みの日に一切の物流ストレスから解放される方法

私たちは現在約80社様のWMSの運用をさせていただいております。その中には、医療機器・コスメ・精密機器・お菓子など多様な業種・業態のお客様がいらっしゃいます。

その中で、すべてのお客様でいえることは業務を「単純化・標準化」することにより、1つ1つの工程を誰でもできる作業にしているということです。
具体的に、、
商品を入庫する際に、100%正しくロケーションに格納する方法を考えてみましょう。
商品Aをロケーション001、商品A´をロケーション002に入れるとします。
もし、商品Aが入荷してきて、紙のロケーション一覧表を見ながら正しいロケーションに入れるというフローにしていたとすると、「A」と「A´」を見間違えて違うロケーションに入れてしまうかもしれません。
商品名が似ているというのは非常によくある間違いやすいパターンです。
特に、スタッフの商品知識が豊富な場合、条件反射でよく出る方のロケーションに無意識にいってしまうというケースは頻繁にあります。


この場合、どうすれば100%見間違えを防げるでしょうか。
例えば、「商品のバーコードをスキャンすると格納すべきロケーションが システム画面いっぱいに表示される」という作業工程にするのはどうでしょうか。
こうすれば、この入庫の工程は、
(1)商品をスキャンする
(2)画面いっぱいに表示されたロケーションに行って商品を格納する
(3)ロケーションと商品をシステムで紐づける
いかがでしょうか。
どのような商品でもこのような工程であればシンプルで間違えにくいのではないでしょうか?

このシンプルな工程でも間違う可能性があるとすれば、 画面いっぱいにロケーション001と書いてあるのに、ロケーション002に間違っていってしまう可能性です。
商品名に比べるとロケーションはシンプルに設定されることが多く、001と002を間違えてしまう可能性は低いとはいえ、ゼロではありません。 ではどうやってそのリスクを減らせば良いのでしょうか? これもいくつかの方法が考えられますが、 例えば、「ロケーション001には商品A」「ロケーション002には商品A´」しか格納できないように、あらかじめシステムで制御しておくことです。 そうすることによって上記の(3)で商品Aをロケーション002に間違って紐づけようとしてもシステムではじかれることになり、エラーに気付きます。 このやり方はロケーションや商品に関する知識は何も必要ありませんし、 1つ1つの作業工程がシンプルなので極論を言えば初見でも作業することが可能です。かつシステムで制御されているため、無意識に間違った行動をしても必ずエラーが掛かります。 このように誰もが作業できて、 「無意識に晩御飯の献立をパートさんが考えてしまってもミスしない」仕組みを作りましょう。 これが実現できれば、物流品質は改善できますし一切の物流ストレスから解放されるのではないでしょうか。

誤出荷・在庫差異・未出荷でお悩みの企業様!

いかがでしたでしょうか。弊社は創業から56年の歳月をかけて様々な仕組みやシステム開発を行っています。足元では約90社のお客様の物流に関するお手伝いをしておりますが、誤出荷ゼロ・在庫差異ゼロ・未出荷ゼロを安定して実現しております。 是非一度、誤出荷0・在庫差異0・未出荷0を達成し続けている三協の倉庫見学会(無料)へお越しください。 実際に三協で使用されている「WMSのカスタマイズ事例」「システム画面」に加え、働いているスタッフのリアルな表情や働き方などもぜひご覧ください。 物流改善へお力添えも出来ると思います。「もっと具体例を…」「自分たちに当てはめると…」など気になることがあれば、是非とも無料の倉庫見学会にてご意見いただければ幸いです。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。