ECの返品を1時間以内に再販する倉庫管理

こんにちは。
株式会社三協の山田です。

では、さっそく今週のメルマガです。
三協では、毎月必ず倉庫見学会&物流セミナーを開催しております。
その中でよく相談されるお悩みとしては、
「在庫差異があって売り逃しが発生している」
「出荷ミスがあって信用問題に関わる」
といった内容です。
私たちがその際にお伝えすることとしては、 「業務にマッチした物流フローを構築してください」ということです。
物流フローが定まらないのに、効率的なロケーション管理やマテハン機器を 導入したところで上手くいくはずがありません。
扱う商材、業態による売り方の違いや仕入れの違いによって、 最適な物流フローは大きく異なります。
最適な物流フローさえ構築できれば、 「EC返品を1時間以内に再販する」ということも 実現できます。

そこで今回は、「靴」を例にして、 「同じ靴でも、取り扱う企業によって効率的な物流フローは変わる」 について、お話をさせていただきます。  

「靴」を販売するお客様でも、効率的な物流フローは100社100様となる

私たちはアウトソーシング業務において、約80社のお客様の倉庫運営を実施しております。

さらに、物流改善やコンサルティングなども含めますと、これまで数百社を超える多種多様な企業様の倉庫運営に関する業務フローを構築して尾まいりました。
ここでは「靴の販売」という具体的な企業事例を交えて詳しくお伝えしたいと思います。

靴の販売と聞くと、 「『靴の効率的な倉庫管理』という答えが一つ存在するのではないか?」 と思われがちですが、そのような便利なものは存在しません。
・比較的SKU数を絞っているメーカー
・多種多様な商品を少量ずつ扱っているセレクトショップ
・ネット販売で国内外へ販売しているECショップ
上記の3パターンの企業では、まず「入荷の方法」が異なります。

自分たちで生産するなら基本的にはソリッドでの扱いでしょう。
仕入れている場合は、バラバラで入荷するかもしれません。
また、購入する側と仕入れる側のパワーバランスによって、 入荷予定などの情報共有のスピードや精度も異なります。
・バーコードが正確に貼られているか
・1つの段ボールにバラバラで入荷される際に梱包明細は添付されているか
・商品のタグや下げ札の表記は分かりやすいか
このように、同じ靴を販売している企業でも、 「どのように物が入ってくるか」
「入荷情報の精度と共有スピード」
などによって、あるべき入荷方法は全く違います。

「出荷」についても同様です。
・販売先の納品ルールによって、百貨店ごとに札を付け替える
・量販店のEDIに合わせてデータを整型する
・ECで返品が合ったものを1時間以内に再販する

出荷も入荷と同様に、販売チャネルや販売施策によって どのように物が出ていくかも大きく異なります。

すなわち、「靴」を販売する企業が100社あれば、 「在庫の持ち方」や「入出荷の管理」は、100社すべて異なります。
その他にも、「受注生産」「店舗在庫とEC在庫の一元化」「オムニチャネル」 「福袋」「レンタル」「ラッピング」「スタジアム出荷」に加え、 その企業が使用している販売管理システムや受注管理システムによって、 データの抽出方法やシステム同士の連携方法も異なります。
つまり、効率的な物流フローが企業ごとに変わる要因は無数にあるとも言えます。
ではどうすれば効率的な物流フローを構築することが出来るのでしょうか?

まずは企画・販売・仕入(製造)・物流・システムなどの情報を集約することです。部門横断的に問題が絡み合って発生しているため、ぱっと見でどこに問題が潜んでいるかが見えにくいですが、これが出来ればあるべき業務フローの構築にグッと近づくことになります。

部門によっては責任者クラスだけでなく、担当者クラスまで行うことが望ましいと言えます。部門内でも情報の整理が出来ていないため、責任者クラスと担当者クラスで課題の認識がズレているということも少なくありません。

誤出荷・在庫差異・未出荷でお悩みの企業様!

いかがでしたでしょうか。弊社は創業から56年の歳月をかけて様々な仕組みやシステム開発を行っています。足元では約90社のお客様の物流に関するお手伝いをしておりますが、誤出荷ゼロ・在庫差異ゼロ・未出荷ゼロを安定して実現しております。 是非一度、誤出荷0・在庫差異0・未出荷0を達成し続けている三協の倉庫見学会(無料)へお越しください。 実際に三協で使用されている「WMSのカスタマイズ事例」「システム画面」に加え、働いているスタッフのリアルな表情や働き方などもぜひご覧ください。 物流改善へお力添えも出来ると思います。「もっと具体例を…」「自分たちに当てはめると…」など気になることがあれば、是非とも無料の倉庫見学会にてご意見いただければ幸いです。

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記事の作成者

代表取締役

山田

現場一筋40年。従来の物流倉庫のスタイルを一掃し、社内にシステム開発室、デザイン室を開設。総合物流の効率化を図ると共に、ネットショップ物流に特化したSANKYO-ECを立ち上げる。 近年では自社倉庫だけで無く、倉庫をお持ちの企業様の物流改善まで手がけ、数ある物流倉庫の「誤出荷ゼロ」「在庫差異ゼロ」「入出庫遅延ゼロ」を実現。 著書に「誤出荷ゼロ!自社倉庫管理術」「EC物流改善メソッド」(幻冬舎)がある。