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発送代行の費用相場とサービス選びの4ポイントを徹底解説

発送代行とは、商品の入庫、保管、梱包から発送業務までの物流作業を、専門業者に委託するサービスのことです。近年ではEC市場の拡大とともに、発送代行を活用して自社の業務を効率化する企業が増えています。 発送代行を活用することによって、物流業務にかかる時間や人件費を削減し、自社のリソースを販売や商品開発、マーケティングといった本来の業務に集中させることが可能です。 しかし、発送代行業者は数多く存在しており、費用やサービス内容も多様なため、自社に最適な業者を選ぶには慎重な検討が必要となります。 この記事では、発送代行サービスの費用相場を理解し、さらに業者選定の際に重要となるポイントを詳しく解説します。

※ネットショップの発送代行サービスに関する基礎知識は以下のページで解説しています。
発送代行サービスの完全ガイド|メリット・デメリットや選び方

発送代行とは?

発送代行とは、商品の入庫から保管、梱包、出荷作業までの物流業務を専門業者に委託するサービスです。EC事業者が発送業務を自社で行う場合、注文が増えるにつれて人員や倉庫の確保、梱包資材の調達などが負担になりがちです。発送代行を活用することで、本来の販売業務やマーケティング活動に集中でき、業務効率化やコスト削減が期待できます。 特に、株式会社三協では大阪を拠点に中小企業向けの発送代行を展開しており、自社開発の倉庫管理システム(WMS)を活用した高品質な物流サービスを提供しています。

発送代行おすすめサービスの選び方とは?

発送代行サービスを導入する際、自社のニーズに最適なサービスを選ぶことが重要です。しかし、物流アウトソーシング会社は数多く、各社それぞれに特徴や強みがあるため、どのサービスを選ぶべきか迷われる方も多いのではないでしょうか。 この記事では、発送代行サービスを選ぶ際の基準を明確にしながら、自社に最適な発送代行サービスを選ぶためのポイントを解説します。

発送代行サービス選定で見るべきポイント

発送代行サービスを選ぶ際、特に重要となるポイントは以下のとおりです。

明確でわかりやすい料金体系

発送代行サービスを検討するうえで、費用の透明性は非常に重要です。初期費用、月額固定費、入出荷費用、保管料、特殊作業料などが明確に提示されていることが望ましいです。これにより、実際に利用した際のランニングコストを正確に把握できます。

柔軟な対応力

突発的な注文増加や緊急対応が求められることも多いのがEC業界の特徴です。自社の商品や業務内容に応じて臨機応変に対応できる柔軟な体制を持つ業者を選ぶことが大切です。

システム連携力

発送代行業者が提供するシステムと自社のECシステムや受注管理システムが簡単に連携できるかどうかも重要です。自動連携によって業務効率化が図れるため、利用可能なAPIやシステムの拡張性を確認しましょう。

立地条件と配送スピード

倉庫の立地も重要な選定基準です。特に全国発送を行う場合、倉庫の立地が良い業者を選ぶことで、配送リードタイムを短縮し、配送コストの削減が可能となります。 株式会社三協では大阪を中心とした拠点で、全国への迅速な配送を可能にしています。

豊富な導入実績

発送代行業者を選ぶ際には、導入実績や運営歴も参考にすべきです。特に自社の業態や商品ジャンルに近い企業の事例が豊富であるほど、安心して委託できます。実績が豊富な業者はトラブルへの対応力やノウハウの蓄積も期待できます。

数多くある発送代行サービスのなかでも、株式会社三協は特に中小企業向けEC物流に特化した業者として評価されています。その主な理由は以下の通りです。

自社開発の倉庫管理システム(WMS)で効率的な物流管理を実現
三協では自社開発の倉庫管理システム(WMS)を用いています。これにより、リアルタイムでの在庫管理、誤出荷の防止、入出庫作業の効率化を実現しています。企業ごとのカスタマイズやECサイトとの連携も容易なため、業務効率の大幅な向上が可能です。

柔軟な料金体系と初期コストの削減
株式会社三協では、初期費用を抑えつつ、明瞭かつシンプルな料金プランを提供しています。企業規模や出荷量に応じて柔軟に対応できるプランを用意しており、小規模事業者から中規模以上の企業まで、多様なニーズに対応しています。

カスタマーサポートの充実
三協では専任担当制を導入し、物流業務に関するお客様からの問い合わせに迅速に対応しています。また、物流のプロとして定期的に業務改善の提案も行い、発送代行業務の最適化に向けたサポートを実施しています。

安心のセキュリティ体制
商品や顧客情報の管理に関しても、三協ではセキュリティを徹底しています。倉庫内は監視カメラや入退室管理による24時間体制の管理がなされており、預かり商品の紛失や誤配送を防ぐ高い管理体制を整えています。

発送代行の費用相場

発送代行サービスの費用相場は、主に以下の項目で構成されています。

初期費用の相場

発送代行を導入する際の初期費用は業者によって異なりますが、一般的には無料〜数万円程度です。初期費用を抑えて導入できるサービスが多くなってきており、小規模からでも気軽に導入できます。

月額費用の相場

発送代行業者の多くは、月額固定費を設定しています。中小規模の企業であれば月額1万円〜5万円程度が一般的で、サービス内容や倉庫スペースの規模によって変動します。

出荷費用(作業費)の相場

商品の梱包や発送作業にかかる費用は1件あたり200円〜500円程度が相場です。ただし、出荷件数が増えるほど単価を抑えることが可能で、スケールメリットを生かした運用が望ましいです。

入庫・保管費用の相場

商品を入庫する際の検品や仕分けにかかる費用は、1個あたり数十円〜数百円程度が相場となっています。保管費用は商品の大きさや保管期間によって異なりますが、一般的には棚1段あたり月額数百円~数千円です。

発送代行業者の選び方

発送代行業者を選ぶ際に重要なポイントを以下に紹介します。

コストの透明性

業者を選ぶ際に、費用の透明性は非常に重要です。初期費用や固定費用だけでなく、細かなオプション費用も明確に提示している業者を選びましょう。

対応力と柔軟性

発送業務には急な注文変更や臨時の対応がつきものです。そのため、臨機応変に対応できる体制を整えた業者を選ぶことが重要です。三協では、自社運営の物流センターと自社開発のWMSを使い、お客様の要望に柔軟かつ迅速に対応できる仕組みを整えています。

倉庫の立地

倉庫の立地は送料や納期に直結します。特に全国配送を想定する場合は、交通インフラが整った地域に拠点を持つ業者を選ぶと配送効率が高まり、配送コストを抑えられます。

実績と信頼性

業者選定では、過去の導入実績や取引先の評判も参考になります。実績豊富な業者はトラブル発生時の対応力にも優れており、安心して委託できます。

システム連携(WMSの有無)

発送代行サービスを選ぶ際には、自社のECシステムとの連携が可能かどうかが重要です。特に倉庫管理システム(WMS)を提供している業者を選ぶことで、在庫管理の精度向上や効率的な発送管理が可能になります。

発送代行の費用を抑えるポイント

発送代行の費用を抑えるには、次のようなポイントがあります。 梱包資材の見直し 無駄な資材を減らすことで、作業時間やコスト削減につながります。 発送頻度を見直す まとめて出荷することで1件あたりの単価を下げることができます。 業務プロセスの簡略化 事前の検品作業や在庫管理の効率化を行うことで、入庫費用や出荷作業費の抑制が可能になります。

個人・法人別の発送代行費用相場は?

発送代行サービスの費用相場は、個人事業主と法人では異なる傾向があります。それぞれの特徴や注意点を理解することで、より適切なサービス選択が可能になります。ここでは、個人事業主向けと法人向けの費用相場について詳しく見ていきましょう。

個人事業主向け

個人事業主向けの発送代行サービスは、比較的小規模な取扱量を想定して設計されています。そのため、初期費用を抑えた低コストプランが多く提供されています。一般的な費用相場は以下の通りです。

1. 初期費用:0円〜5万円程度
2. 月額基本料金:0円〜1万円程度
3. 保管料:1商品あたり10円〜30円/日
4. ピッキング・梱包料:1注文あたり100円〜300円
5. 発送料:通常の配送料金+α(50円〜100円程度)

個人事業主向けのサービスでは、月額基本料金を0円に設定し、完全従量制で提供するプランも増えています。これにより、取扱量の変動に柔軟に対応できるメリットがあります。一方で、1注文あたりの手数料が比較的高めに設定されていることが多いため、取扱量が増えた際のコスト増加に注意が必要です。

また、最低利用料金が設定されているケースもあるため、自社の取扱量に見合ったプランを選択することが重要です。季節変動の大きい商品を扱う場合は、繁忙期と閑散期のコストシミュレーションを行い、年間を通じて最適なプランを選ぶことをおすすめします。

法人向け

法人向けの発送代行サービスは、大量の取扱量や複雑な業務フローを想定して設計されています。そのため、個人事業主向けと比べて初期費用は高めですが、スケールメリットを活かした料金体系が多く見られます。一般的な費用相場は以下の通りです:

1. 初期費用:10万円〜100万円程度
2. 月額基本料金:5万円〜30万円程度
3. 保管料:1㎥あたり2,000円〜5,000円/月
4. ピッキング・梱包料:1注文あたり50円〜200円
5. 発送料:通常の配送料金+α(30円〜80円程度)

法人向けサービスの特徴として、取扱量に応じた段階的な料金設定や、カスタマイズ可能な柔軟なプランが挙げられます。例えば、月間取扱量が1,000件を超えると単価が下がるなど、スケールメリットを活かした料金体系が多く見られます。

また、ECサイトやCRMとの高度な連携、在庫管理システムの提供、詳細な分析レポートなど、付加価値の高いサービスが含まれていることも特徴です。これらのサービスにより、業務効率の大幅な向上やデータに基づいた戦略立案が可能になります。

法人向けサービスを選択する際は、単純な費用比較だけでなく、自社の成長戦略や業務効率化の目標に合致しているかどうかを総合的に判断することが重要です。また、契約期間が長期になる傾向があるため、将来的な事業拡大や方針変更にも対応できる柔軟性を持ったサービスを選ぶことをおすすめします。

業務委託型発送代行のメリット・デメリット

業務委託型の発送代行サービスは、物流業務の一部または全部を外部の専門業者に任せるシステムです。この方式には様々なメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。ここでは、業務委託型発送代行のメリットとデメリットを詳しく解説し、自社にとって最適な選択ができるよう支援します。

<メリット>
1. 固定費の変動費化:自社で倉庫や人員を抱える必要がなくなり、コストを抑えられる
2. 専門知識・技術の活用:物流のプロフェッショナルによる効率的な業務運営が可能
3. スケーラビリティ:繁忙期や急な注文増にも柔軟に対応できる
4. 本業への集中:物流業務から解放され、商品開発やマーケティングに注力できる
5. 最新技術の導入:大規模な投資なしに、最新の物流技術やシステムを利用できる

<デメリット>
1. コントロールの低下:直接的な業務管理ができなくなる可能性がある
2. 初期費用の発生:システム連携や初期設定に費用がかかる場合がある
3. 品質管理の課題:自社基準の徹底が難しくなる可能性がある
4. 機密情報の取り扱い:顧客情報や販売データを外部と共有することになる
5. 長期契約によるリスク:事業環境の変化に柔軟に対応しづらくなる可能性がある

これらのメリットとデメリットを十分に検討し、自社の状況や将来の成長戦略に合わせて判断することが重要です。特に、品質管理や顧客サービスに関しては、発送代行業者との綿密なコミュニケーションと明確な基準設定が不可欠です。また、複数の業者を比較検討し、自社のニーズに最も合致したサービスを選択することをおすすめします。

発送代行業者選びのポイント5つ

適切な発送代行業者を選ぶことは、ビジネスの成功に直結する重要な決断です。ここでは、発送代行業者を選ぶ際に押さえるべき5つのポイントについて詳しく解説します。これらのポイントを参考に、自社にとって最適なパートナーを見つけましょう。

ポイント①コストパフォーマンス

発送代行業者のコストパフォーマンスを評価する際は、単純な価格比較だけでなく、提供されるサービスの質や範囲も含めて総合的に判断することが重要です。以下の点に注目して評価しましょう。

1. 料金体系の透明性:隠れたコストがないか、料金の内訳が明確か
2. スケールメリット:取扱量の増加に応じて単価が下がるプランがあるか
3. 付加価値サービス:基本料金に含まれる付加サービスの内容と質
4. 最低利用料金:小規模事業者にも対応可能な料金設定があるか
5. 長期利用のメリット:契約期間に応じた割引やボーナスプランの有無

コストパフォーマンスの評価には、現在の取扱量だけでなく、将来の成長を見据えた検討が必要です。また、自社の商品特性や顧客ニーズに合致したサービスを選ぶことで、長期的なコスト削減につながる可能性があります。

ポイント②信頼性と実績

発送代行業者の信頼性と実績は、安定したサービス提供の指標となります。以下の点を確認することで、業者の信頼性を評価できます。

1. 業界での評判:他の利用企業からの評価や口コミ
2. 取引実績:同業種や類似規模の企業との取引経験
3. 財務状況:安定した経営基盤を持っているか
4. セキュリティ対策:情報管理体制や物理的なセキュリティ措置
5. 認証・資格:ISO認証やプライバシーマークなどの取得状況

実績のある業者を選ぶことで、安定したサービスと豊富なノウハウを活用できます。ただし、新興の業者でも革新的なサービスを提供している場合もあります。自社のニーズに合わせて、信頼性と革新性のバランスを考慮しましょう。

ポイント③サポート体制

充実したサポート体制は、スムーズな業務運営と問題解決に不可欠です。以下の点を確認し、サポート体制を評価してください。

1. 対応時間:24時間365日対応か、業務時間内のみか
2. 連絡手段:電話、メール、チャットなど、複数の連絡手段があるか
3. 専任担当者:専任のアカウントマネージャーがつくか
4. トラブル対応:緊急時の対応フローや補償制度が整備されているか
5. 定期報告:業務状況や改善提案などの定期的なレポートがあるか

特に、自社の業務時間や顧客対応の特性に合わせたサポート体制を選ぶことが重要です。また、契約前にテストサポートを依頼し、実際の対応スピードや質を確認することもおすすめです。

ポイント④テクノロジー活用

最新のテクノロジーを活用した発送代行サービスは、業務効率の向上や顧客満足度の増加につながる可能性があります。以下の点に注目してテクノロジー活用度を評価しましょう。

1. システム連携:自社のECサイトやCRMとのスムーズな連携が可能か
2. リアルタイム在庫管理:正確な在庫情報をリアルタイムで把握できるか
3. 配送追跡:詳細な配送状況を顧客と共有できるシステムがあるか
4. データ分析:販売傾向や在庫回転率などの分析ツールが提供されているか
5. AI・自動化:ピッキングや梱包作業の自動化、AI活用による効率化が図られているか

テクノロジーの活用度が高い業者を選ぶことで、将来的な業務拡大やサービス向上にも対応しやすくなります。ただし、過度に複雑なシステムは運用コストの増加につながる可能性もあるため、自社のニーズに合った適切なレベルを選択することが大切です。

ポイント⑤特殊なニーズへの対応力

自社の商品や業務フローに特殊なニーズがある場合、それらに柔軟に対応できる発送代行業者を選ぶことが重要です。以下のような特殊なニーズへの対応力を確認しましょう。 1. 温度管理:冷蔵・冷凍商品の取り扱いが可能か
2. 大型・重量物:特殊な梱包や配送が必要な商品に対応できるか
3. 海外発送:国際配送や通関手続きのサポートがあるか
4. カスタマイズ梱包:ギフト包装や同梱物の追加などに対応できるか
5. 返品・交換処理:スムーズな返品・交換フローが整備されているか

特殊なニーズへの対応力は、自社の競争力向上につながる重要な要素です。必要に応じてカスタマイズサービスの提供や、特定の業界に特化した発送代行業者の選択も検討しましょう。

発送代行業者を選ぶ際に見落としがちなポイント

発送代行を導入する企業が増えるなか、業者選定の基準として価格面ばかりに注目が集まりがちです。しかし、発送代行のパートナー選びにおいて本当に重視すべきポイントは価格だけではありません。以下では、発送代行業者を選ぶ際に見落としがちなポイントを解説します。

カスタマーサポートの質

発送代行は、顧客満足度を左右する重要な業務です。そのため、カスタマーサポート体制が整った業者を選ぶことが重要です。問い合わせへの迅速な対応や、トラブル時の対応力は、業務を円滑に進めるうえで非常に大きな差となります。

契約期間や柔軟なサービスプラン

発送代行業者との契約内容に関しても確認が必要です。特に、契約期間や解約時の条件は業者によって大きく異なります。短期間での契約や、発送量に応じて柔軟にプランを変更できるかなど、自社の業務実態に合わせて最適なプランを選べる業者が理想です。 お客様の事業成長や繁忙期・閑散期に応じて柔軟に対応できる契約体系を提供しています。短期間のスポット契約から長期的な物流委託まで、幅広いニーズに対応できる体制が大切です。

ECシステムとの連携やシステム面の拡張性

発送代行業者を選ぶ際には、業務効率化の観点からECサイトや受注管理システム、在庫管理システム(WMS)とのシステム連携がスムーズにできるかも重要なポイントです。特に、多店舗展開や複数チャネルでの販売を行っている場合、リアルタイムでの在庫連携は必須となります。 自社開発の倉庫管理システム(WMS)を用いて、複数のECシステムやマーケットプレイスとのAPI連携を標準でサポートしています。導入の負担を最小限に抑えつつ、高い精度で在庫管理ができるよう支援しているところを選ぶことが重要です。

セキュリティや管理体制

物流センターで預ける商品の安全性や情報セキュリティも重要です。特に個人情報を含む顧客情報を取り扱うEC事業者にとっては、セキュリティ管理がしっかり行われているかが選定の基準になります。

発送代行の費用を抑えるポイント

発送代行費用を抑えるためには、以下のポイントを意識しましょう。

・発送頻度をまとめてコストを下げる
・梱包資材を統一し、効率化を図る
・在庫管理精度を向上させ、余分な保管費を抑制する
・システムを活用して人件費を削減する

まとめ

発送代行サービスの適切な活用は、物流コストの削減だけでなく、業務効率化や顧客満足度の向上にもつながる重要な戦略です。本記事では、発送代行の費用構造や業者選びのポイント、コスト削減事例などを解説しました。

発送代行サービスの導入を検討する際は、単純なコスト比較だけでなく、長期的な事業成長や顧客満足度向上の観点から総合的に判断することが重要です。自社の状況や目標に合わせて、最適な発送代行戦略を構築し、競争力の強化につなげてください。