ロケーションとは?物流業務効率向上に役立つロケーション管理について解説
物流業界における大きい課題は人手不足のことです。物流倉庫の作業効率を高めるためには、ロケーションの管理も重要視されています。そこで、今回物流業界におけるロケーションの管理について解説します。ぜひ参考にしてください
物流業界におけるロケーションとは
物流業界におけるロケーションとは、倉庫内の商品の保管場所のことです。棚・スペース毎に番号などを振り、「Aという商品は1234という場所にある」という形で管理をします。
ロケーションには、固定ロケーションやフリーロケーションと呼ばれるものがあり、アパレル系のネットショップなどのように商品点数が多い場合、季節毎に商品の入れ替えがある場合には、フリーロケーションの活用がおすすめです。
固定ロケーションとフリーロケーションについて
固定ロケーションとは、一つの商品を同じ場所に保管することです。とても単純で分かりやすい保管方法ですが、棚などの保管場所が空いていても他の商品は置けないというデメリットがあります。また、決まった保管場所がいっぱいになってしまった場合、ある程度スペースのある他の保管場所を探さなくてはいけません。場合によっては、他に倉庫を借りる必要が出てくることもあります。「商品数が少ない倉庫」、「保管物量が安定である倉庫」、「定番商品の取り扱いが多い倉庫」でしたら、固定ロケーション管理の導入がおすすめです。
フリーロケーションでは、商品毎に保管場所を決めるのではなく、空いている場所に商品を保管していきます。そのため、棚が空いているのに商品を置けないということがなく、スペースを無駄にすることがありません。しかし、「この商品はココ」と決まっているわけではないので、その管理方法は複雑です。適切な管理をしていない場合、どこに何を置いたのか分からなくなってしまう恐れがあります。
「商品の入れ替えが多い倉庫」、「在庫数の変動が多い倉庫」、「大きいサイズ商品を取り扱う倉庫」でしたら、フリーロケーション管理の導入がおすすめです。
倉庫内のスペースを有効活用するには、在庫とロケーションの管理がポイント
倉庫内のスペースの有効活用ができるフリーロケーション。そのメリットを発揮するには、「何が、どこに、いくつあるのか」をしっかりと管理することが必要です。
そのため、WMS(物流管理システム)を利用して在庫管理とロケーション管理を同時に行います。具体的には、入出庫の際に棚のバーコードと商品のバーコードをそれぞれ読み取ることで、商品名や在庫数、保管場所などのデータをシステムで自動的に入力します。
このように、どこに何があるのかしっかりと管理することで、商品の置き場所に困ることや商品を探す手間をなくすことができます。
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