ネイル用品物流のアウトソーシングのメリットは?
業者を選ぶポイントも解説!

ネイル用品物流のアウトソーシングのメリットは?業者を選ぶポイントも解説!

ネイル用品は1つひとつが細かく、繊細で特別な扱いが必要なので、管理が大変です。そのため、物流業務を効率化させるためには、アウトソーシングするのがおすすめだといえます。

この記事では、ネイル用品物流が直面する課題や、アウトソーシングで得られるメリット、信頼できる業者を選ぶためのポイントなどについて、詳しく解説します。

ネイル用品を扱っていて、物流に課題を感じている企業担当者の方は、ぜひ参考にしてください。

ネイル用品の物流や管理における注意点

ここでは、ネイル用品の物流や管理における具体的な注意点を5つ取り上げ、それぞれの詳細について確認していきましょう。

SKUが膨大でロケーション管理が大変

注意点①:SKUが膨大でロケーション管理が大変

ネイル用品は、色や素材などの種類が多く、SKUが細かく分けられていて膨大です。そのため、ロケーション管理が煩雑になりやすい点に注意が求められます。

特にジェルネイルなどは、外観が似ているものが多いため、どこにどのロットを保管しているか分からなくなりやすいです。

そのため、ネイル用品を扱う際は、倉庫での適切なロケーション管理と、適切なピッキングが不可欠となります。

ジェルネイルの保管温度・直射日光に注意が必要

注意点②:ジェルネイルの保管温度・直射日光に注意が必要

ネイル用品のうち、特にジェルネイルは保管温度・直射日光に注意が求められます。

まず、暑かったり寒かったりと庫内に温度変化があると、ジェルネイル容器内の気圧が変動し、中身が漏れる危険性があります。また、容器を横向きにすると漏れる危険性が高まるので、立てて向きを揃えて保管する必要があります。

それに加え、ジェルネイルの中には光で固まる「光重開始剤」が含まれているため、直射日光などの光が当たる場所に保管すると、中身が固まって使い物にならなくなってしまいかねません。

そのため、ジェルネイルを扱う際は、なるべく光の当たらない暗所かつ、温度変化の少ない場所で保管する必要があります。

ジェルネイルにも消費期限がある

注意点③:ジェルネイルにも消費期限がある

ネイル用品のうち、特に数の多いジェルネイルは消費期限にも注意が必要です。

一般的なジェルネイルは、未開封の状態で3年が消費期限とされています。そのため、倉庫で保管しているうちに期限切れにならないよう、先入れ先出しの体勢を徹底する必要があります。

特に、商品として同一であれば、ロット違いでもバーコード(JANコード)は同じであることが多く、 新しいものと古いものが混ざってしまいやすいです。

そのため、ネイル用品を扱う際は、JANだけに頼らず管理できるよう、ロットに応じて目印を設けるなどの工夫が求められます。

ピッキングにおけるヒューマンエラーが発生しやすい

注意点④:ピッキングにおけるヒューマンエラーが発生しやすい

ネイル用品は1つひとつが細かいので、ピッキングにおけるヒューマンエラーが発生しやすい点にも注意が必要です。

ネイル用品は外観がほぼ同じであっても、それぞれの色合いや特性などが異なります。万一誤った商品をお客様に届けてしまった場合、企業に対する信頼度は大きく損なわれてしまうでしょう。

ピッキングを100%人の手で行うとなると、必ずどこかでヒューマンエラーが発生します。そのため、ヒューマンエラーを限りなくゼロに近づけるためには、適切なシステムによる管理が必要となります。ネイル用品の管理に効果的なシステムについて、詳しくは後述します。

セール時期は出荷数が激増する

注意点⑤:セール時期は出荷数が激増する

ネイル用品をECモールに出店販売している場合は「Qoo10メガ割」や「楽天スーパーセール」「amazon ブラックフライデー」などに代表される大型セールが年に数回あり、 その時期は出荷数が激増します。その際、通常の人員配置だと作業がカバーできず、出荷遅れやピッキングミス、誤出荷などに繋がりやすいので注意が必要です。

とはいえ、そのようなときに備えて人員を確保しておくと、平常時は人員過剰になり、人件費に無駄が生じかねません。そのため、自社での物流センター管理には限界が生じやすくなります。

 

以上の注意点を踏まえると、ネイル用品の物流管理は、専門業者にアウトソーシングするのがおすすめだといえます。自社では対応が難しい点も、物流のプロに任せれば、大きく効率化が実現できます。

ネイル用品の物流をアウトソーシングするメリットについては、次の見出しで詳しく確認していきます。

 

 

ネイル用品の物流をアウトソーシングするメリット

ここでは、ネイル用品の物流をアウトソーシングすることで得られる3つのメリットについて、詳しく確認していきましょう。

メリット①:自社リソースを商品開発などにまわせる

ネイル用品の物流をアウトソーシングする1つ目のメリットは、自社リソースを商品開発などにまわせる点です。

ネイル用品を扱う企業にとって、物流は重要業務ではありますが、あくまで周辺的なノンコア業務に過ぎません。企業利益を高めるうえでは、商品開発やプロモーションなどのコア業務の方が重要であり、限りある自社人員は、そちらに回すべきだといえるでしょう。

ネイル用品の物流をアウトソーシングすれば、これまで物流業務に割いていた自社人員のリソースを コア業務に回せるようになり、より企業利益の向上に繋げられるでしょう。

入出荷の増減に柔軟に対応できる

メリット②:入出荷の増減に柔軟に対応できる

ネイル用品の物流をアウトソーシングすると、入出荷の増減に柔軟に対応できるようになります。

先述の通り、ネイル用品はセール時期になると出荷数が激増しますが、そのために余剰人員を抱えていると、人件費が多くかかってしまいます。かといって、人員を絞って運営していると、繁忙期に対応し切れず、売り逃しや誤出荷に繋がりやすくなります。

その点、社外の物流業者に任せれば、他社の倉庫を間借りする形で、必要なときに必要な分の人員を確保できます。その結果、人件費の無駄が抑えられ、繁忙期にも適切に対処できるようになるでしょう。

物流品質が向上し、誤出荷が減る

メリット③:物流品質が向上し、誤出荷が減る

ネイル用品の物流をアウトソーシングすることには、物流品質を向上させるメリットもあります。

アウトソーシング業者は物流作業のプロなので、自社で行うよりも効率的かつ、高い品質の作業をしてくれます。その結果、同じ時間でできる作業量が増えるのはもちろん、1つひとつの作業品質も上がるので、誤出荷の件数が格段に少なくなるでしょう。

ただし、そのためには、ネイル用品の取り扱いに長けた業者に依頼することがポイントとなります。

具体的なポイントについては、次の見出しで詳しく確認していきましょう。

ネイル用品の物流アウトソーシングをする業者選びのポイント

ネイル用品の物流には多くの注意点があるため、アウトソーシング先を探す際は、適切な作業が行える業者かどうかを見極める必要があります。

ここでは、ネイル用品の物流アウトソーシング業者を選ぶときに意識すべきポイントを、5つ厳選してご紹介します。

トレーサビリティが充実しているか

ポイント①:トレーサビリティが充実しているか

ネイル用品の物流を任せるうえでは、トレーサビリティが充実しているかが重要なポイントになります。

ネイル用品を扱う際、どんなに気を付けていても、ロット管理などで不具合が出る可能性があります。その際、該当商品を漏れなく回収するためには、トレーサビリティが充実していることが絶対条件になります。

ポイント②:倉庫と運送における適切な温度管理の有無

ネイル用品は、倉庫での保管時、そして運送時における適切な温度管理ができるかも重要なポイントです。

先述の通り、ネイル用品の中にはジェルネイルのように、温度変化によって変質や劣化が生じるものがあります。そのため、庫内はもちろん、トラックなどで運送する際にも、なるべく温度を一定に保てるよう管理されているのが望ましいといえるでしょう。

適切な梱包・流通加工ができるか

ポイント③:適切な梱包・流通加工ができるか

ネイル用品をアウトソーシングするうえで、梱包や流通加工が適切にできるかも重視すべきポイントです。

たとえば、ガラス製品は配送時に割れるリスクがあるので、1つずつプチプチ(気泡緩衝材)に包むのが基本となります。

また、液体物だけでなく、色々な素材やサイズのものを同梱する必要がある場合は、 梱包方法にも気を配らなければなりません。

それに加え、配送時の揺れにより商品がバラバラにならないよう、軽量な商品は梱包箱の上の方に配置したり、 細かい製品は小箱に入れて梱包したりなどの工夫が必要となります。

お客様の手元に届いた際、「このメーカーの商品を選んで良かった」と思ってもらえるよう、適切な梱包・流通加工を行えるかどうか、事前にチェックしておくとよいでしょう。

ポイント④:GASなどの適切な物流システムがあるか

ネイル用品の物流アウトソーシング先を選ぶ際は、適切な物流システムが導入されているかを確認しましょう。

特にGAS(ゲート・アソート・システム)は、ネイル用品のような細かいものの仕分けに適したシステムです。

GASでは商品に対応したゲートが自動で開閉し、1つずつ投入して完了ボタンを押すという形で仕分けをするので、ピッキングミスを削減できます。

一般的な物流センターの場合、DAS(デジタル・アソート・システム)には対応していてもDASには非対応というケースもあります。より適切な管理ができるよう、事前にシステムの詳細を確認しておくとよいでしょう。

WMSを活用した先入れ先出し体制の徹底

ポイント⑤:WMSを活用した先入れ先出し体制の徹底

ネイル用品の物流をアウトソーシングするなら、柔軟なWMSの構築ができる業者を選びましょう。

WMSとは「倉庫管理システム」のことで、カスタマイズ次第でさまざまな商材に最適化したシステムを構築できます。

ネイル用品の場合、たとえば先述の通り、ロット違いで あってもバーコード(JANコード)が同じことがあり、消費期限に基づく先入れ先出しが難しくなりやすいです。

その際、消費期限を管理できるようにWMSをカスタマイズすれば、出荷すべき期限のチェックができるようになります。

そのため、ネイル用品のアウトソーシング先を選ぶ際は、柔軟にWMSのカスタマイズができる、システム開発に強い担当者がいる業者を選びましょう。

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まとめ

今回は、ネイル用品の物流や管理における注意点や、アウトソーシングするメリット、業者選びのポイントなどについて、詳しく確認してきました。

ネイル用品の管理には多くの注意点があるため、自社での内製化はハードルが高いといえます。なるべく費用を抑えつつ高い作業品質を確保するためには、物流業務をアウトソーシングするのがよいといえるでしょう。

今回ご紹介したことを参考に、信頼できる業者にアウトソーシングして、自社人員をコア業務に回して更なる業績アップへ繋げましょう。

 

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