なぜ物流改善代行業が
生まれたのか

「私たちが生き残るには、他社には真似できないレベルで物流品質を徹底的に磨くことだ」私たちは、50年以上の歳月をかけ、「どうすれば誤出荷をゼロに出来るのか」を全社一丸となって考え抜いてきました。

血の滲むような試行錯誤の結果、ダブルチェックや注意喚起という一般的な方法ではなく、オーダーメイドのシステム管理と細部に亘ってこだわり抜いたマニュアル化によって、一切の属人化を排除した高精度の物流品質を実現することが可能になったのです。
これまでにスタートアップ企業様から上場企業様まで、数百社の企業様の物流アウトソーシングを受託しておりますが、「品質不良で取引が終了した事が一度もない」ことが我が社の誇りです。

正直にお話をすると、当初は物流改善代行というサービスを世に出すつもりはありませんでした。
しかしながら、「わが社は立派な自社倉庫、マテハン機器、物流スタッフを保有しているが、物流が上手く機能していない。誤出荷や在庫差異が止まらない。未出荷も発生する。著名なコンサルティング会社に相談したが、あまり効果がなかった。三協の物流品質を自社倉庫にもぜひ実現したい。なんとか仕組みやシステムだけを導入できないか。」宣伝らしいことを何もしていないにもかかわらず、そんなリクエストを、多くの企業様から頂戴したのです。

一方で従来の物流アウトソーシングでは、物流倉庫と人的資源は当社リソースが前提となっていたため、どうしても倉庫の売却や人的リソースの再配分が必要となります。しかしながら、「縁のある建物を手放したくない。」「営業戦略、販売戦略等でどうしてもその場所に倉庫を構えている必要がある。」「昔から貢献してくれている地元のスタッフにはこのまま働いてほしい。」このように、物流に課題を感じながらも、軽々にアウトソーシングに踏み込めない事情は企業毎に様々です。

こうして、お客様の物流倉庫と人的リソースをそのまま活用し、三協の仕組み・システムだけをインストールすることで物流を劇的に改善させる当該サービスが誕生いたしました。物流を劇的に改善することで、経営者にとって一生をかけて叶えたい夢やビジョンのお手伝いをしたい。ただし、その企業にとってあるべき場所で、あるべき仲間とともに、心から納得のいく状態で取り組んでほしい。
そんな思いを込めて、物流改善代行業が誕生したのです。

「結果が出なければお金を頂かない」
断言するのは、半世紀で生まれた絶対の自信

半世紀年以上の間、誤出荷ゼロを絶対理念とし、物流一筋で企業様の倉庫管理をご支援してきた我々の実体験として、物流品質を極限まで高め、誤出荷、在庫差異、未出荷をゼロにするには、「①倉庫管理システムへの徹底的なカスタマイズ」と「②マニュアルを守り、誤出荷を決して出さないという現場意識の醸成」しかありません。

1 倉庫管理システムへの徹底的なカスタマイズ

これまで100社以上のお客様に提供してきたWMSの中で、ただの1社たりとも全く同じWMSというものは存在しませんでした。ところが、一般的に販売されているWMSはパッケージ型のため、業種やその会社が置かれている事業環境、販売戦略などが一切考慮されていません。その結果、出来合いのWMSでは上手く対応できないその企業特有の物流課題や突発的なイレギュラー事象が発生した場合、その度に煩雑な作業手順を現場が行うなど人間がWMSの都合に合わせたオペレーションを実行することが要求されます。その結果、ムリやムダな動きが出てしまい、倉庫管理に関するミスが多発してしまうことになります。

また、カスタマイズを施しているケースでも、物流現場に精通していないエンジニアが作ることがほとんどであり、本当に現場の作業者が使いやすいWMSを提供できていないというのが実情です。物流現場を知らないエンジニアが組んだ倉庫管理システムは、誤解を恐れずに言うと、全く使い物にならないことも少なくありません。例えば、「発注ナンバーを手入力すること入庫作業を行えるようにカスタマイズしたが、そもそも仕入先の力が強く、発注書を商品に付けてもらえないケースが多いため、機能しない」「返品作業で既存ロケを表示するようにシステム対応したが、複数のロケーションに跨っているアイテムが多すぎてどの場所に入庫するかの判断が難しく作業しづらい」「ピッキングリストの情報量を増やすことでミスを減らそうとしたが、逆に情報量が多すぎて現場が混乱する」などは枚挙にいとまがありません。

当社のデジタル化の歴史を紐解いても、当初は外部のシステム会社にも協力を仰ぎ、倉庫管理システムのカスタマイズを進めてきました。システム会社に何度もカスタマイズを依頼し続けましたが、使い勝手の良い完全オーダーメイドのWMSが完成することは最後までありませんでした。20年以上の時間と莫大な費用をかけて我々が導き出した結論は、「物流専門のSEが現場で実際に手と足を動かしながら作業を行い、無数のトライ&エラーを重ねながらコーディングを改良していくことでしか現場を劇的に改善させるシステムを開発することは出来ない。」ということです。

現在当社には、毎日のように現場に足を運び、対話を重ねる物流専門SEが多数在籍しており、日々小さな改善を繰り返しながらその企業にとって最適な形に近づけています。これはコンサルティング企業やシステムをSIerに外注する倉庫業者には絶対に真似の出来ないことです。

2 誤出荷を決して出さないという現場意識の醸成

「真っ直ぐにする」という哲学
システムについて徹底的なカスタマイズを施すことに加え、もう一つの重要なことは、「誤出荷を出してはならない」とする徹底した現場意識をどのように醸成するかです。

日本の銀行ではたった1円でも現金が合わない場合、行員が支店を出ることは許されないと聞きます。たった1円くらいと思った瞬間からタガが外れ、1円が10円に、10円が100円にと気付けば合わないことが当たり前の雰囲気になります。倉庫管理にもその考え方がそのまま当てはまります。当社は50年超の歳月をかけて、徹底して「絶対に、ただの1件でも誤出荷を許してはならない。そのためには必ず、ルール通りに行動する。」という意識を正社員はもちろん、全てのアルバイトスタッフ・パートスタッフへも徹底して指導しております。全ての営業所、全ての従業員に当社にとって一番大事なことは何かと聞けば、必ず「誤出荷を出してはいけない」と返ってきます。それが全てに優先する絶対理念として浸透しているからです。これは、一見簡単そうに見えますが維持することは非常に険しく厳しい道のりです。「業務が忙しいから後でやろうと思った」「営業から急に依頼されて仕方なく例外的に対処して」など、決められたマニュアルが徹底できないケースやマニュアルを無視し、独自のやり方を勝手に行う従業員など、ルールが徹底されないということは日常茶飯事です。このような緩んだ意識を改革することは、現場を知らないコンサルティング企業や自社ですら徹底しきれていない物流企業では難しいのではないでしょうか。

また、三協では「真っ直ぐにする」というフレーズが日常的に使われます。頭のてっぺんからつま先まで、真っ直ぐという意識が体に染みついた組織を三協は目指しています。常に真っ直ぐになっているからこそ、ちょっとした違和感や小さなアラームを見逃すことなく、現場の異常に気付くことが出来るのです。「少しくらい曲がっていても、品質には影響がない」と一人でも考えていれば、その曲がり方は酷くなり、行きつく先は乱雑な倉庫となります。本当に恐ろしいことは、それが普通のことであると感じ、その状態を見て誰も何も思わなくなってしまうことです。物流は組織に流れる血液です。流れに澱みが出れば組織は着実に弱くなり、やがて崩壊します。だからこそ我々は、今日もパラノイアの如く真っ直ぐを徹底しているのです。

三協の物流品質は、大規模な物流ロボットや高価なマテハン機器の導入によって効果を上げているわけではありません。前述のシステムのカスタマイズと意識の醸成に加え、文字の大きさやフォント、デザイン、配色などを解析し、工学的にヒューマンエラーをゼロにする徹底した仕組みの構築も重要な要素と言えます。1968年の創業以来、徹底的な現場主義と創意工夫を繰り返す中で、コツコツと物流品質を磨き上げてきました。その中には失敗に終わった改善案もたくさんありましたが、生物が自然環境に適応する中で、世代を重ねて飛躍的な進化を遂げるように、私たち三協も、失敗と試行錯誤の数だけ学習し、成長してまいりました。
この経験から導き出した物流品質は、他では決して真似できないと自負しております。

まずは、一度弊社の物流改善代行にお問い合わせください。一般的な物流コンサルティングとは一線を画した物流サービスをご堪能ください。