送り状を間違えずに貼るには!?
さて、今回は表題のとおり、どこの物流現場でも起こりうることがテーマです。
物流現場では出荷作業の最後の工程に送り状や荷札を貼る作業がある場合が多いと思います。
商品を出荷するケースに入れて、梱包すると「 これは一体どこ行きの箱? 」となって、いざ送り状や荷札を貼るときに、「 えーっと。これはっと 」と言いながら、探し出すのですが、付き合わせる情報がなくては結局、なにがなんだかわからなくなってしまいます。なので、梱包した箱にピッキングリストにある住所(市町村や郡名)、会社名、店舗名、受取人などを書いたり、表示することが必要になってきます。
当社でも出荷指示については、お客様によってはFAXや電話であったり、電子データでの出荷指示であっても、出荷の時に梱包して別箱に入れる場合は、必ず送り状や荷札と箱を照合する作業が発生します。
「 送り先の住所(市町村や郡名)、会社名、店舗名、受取人をきちんと確認してね 」と指導したもののやはり、貼り間違いが発生してしまいます。
なぜなら、昨今の市町村の合併に伴う変更や読み書きが難しい漢字であったり、大手企業の支店名が被る場合があるからです。こうなると、難しい漢字は呼び名を覚えなさいというのも酷な気がします。だって、作業される方はパートさんが主体ですから。
で、当社ではどうやっているかというと・・・。
あるお客様D社の場合では、出荷指示はFAXできます。
それをコピーをして、ピッキング作業用と送り状発行用にわけます。
写真のように2部共、同じ文字(キ)を書いておきます。(○印)
ピッキングが終ると、このように出荷パレットに仮置きしておきます。
ここで、送り状発行用のリストとピッキングリストの○印のキで合わせます。
こうすることで、ややこしい住所や宛名の確認作業を軽減できます。
とどのつまり、読まなくてもいいわけですね。地名も覚える必要がありません。
以前は当社でも、住所や宛名確認が主流でしたが、最近はこのような方式を採用しています。
現在、現場では同じ文字を使えるようにカラーサインペンで書いています。
ただ、難点は出荷件数が膨大だと手作業ではできなくなることでしょう。(手間かかりすぎ・・・)
ここでひとつ、スパイス(隠し味)を入れましょう。
「リストが3枚、○印の文字が3つ。うん!?」
わかりました? 規則性がないのなら、全部並べて単語にしちゃいましょう!たとえば「 お・さ・る 」。
最後にリストを集めて単語になれば未出荷も防げるかもしれませんね。
「 今日、5枚きてる 」
「 文字を何にしようかなぁ 」
「 親子丼食べたいな 」
「 よっしゃ、お・や・こ・ど・ん 」っと。
「 ありゃ、もう昼かいな。 」
「 今日、何食べよかなぁ。 」
「 あっ、おやこどん 」
昼食のオーダーも忘れませんね。
(物流技術管理士)